今回は「腰袋」をテーマに解説していきます。
本記事を読むことで分かること
- 腰袋の基礎知識腰袋の用途
- 腰袋のおすすめ紹介
- 腰袋の豆知識
記事の信頼性
私は現役の電気工事士で「職人」と言われる立場で現場でモノづくりをしています。電気工事に興味のある方や新人さんに向けで役立つ情報をお届けします。
腰袋は腰道具の中でも特に目を引く「顔」のような存在です。収納性に優れデザインも様々な種類があります。本記事では腰袋の基礎知識からオススメ商品、使用の豆知識まで役立つ内容になっています。
ぜひ腰道具作りの参考にして頂けると幸いです。
腰袋の基礎知識
腰袋には大きく3種類の収納部分があり下記の通りです。
- メインの収納
- サブの収納
- サイドポケット
メインの収納
収納スペースが1番大きく色んなモノを入れておけるメインの収納部分です。基本的には「何でも入れておけるスペース」と考えてイイと思います。
具体的には、その場で使う細かな材料やとっさに出たゴミなどいつでも何かを入れられるようスペースを確保しておくことが大切です。
サブの収納
メインの収納部分より小さく、小さい工具を分けて入れたい場合に使用します。ペンチ・ニッパーといった腰道具の主軸になる工具とは別に、水平器や全ねじレンチといったサブで使う工具を入れる場所です。
サイドポケット
腰袋の横にある収納部分、ペンやカッターナイフなど長細いものを入れるのに適しています。
腰袋の用途解説
腰袋の用途は「収納する」ことです。使い方はコレが正解!といった答えはなく、自分にとって作業しやすい環境を整えることが大切です。
【使用例】腰袋の中身
下記画像は腰袋の使用例で、電気工事で使う必要最低限の構成です。
腰袋の特徴を最大限活かすには収納をうまく使いこなすことです。水平器や4サイズラチェットなどのサブ工具をうまく入れ替えながら運用する事で、作業効率がグンと上がります。
▼ツイートにて私の腰袋に入れているサブ工具を紹介しています。
🔽「腰袋」に入れる電気工事のサブ工具
・水平器
・スケール
・全ねじレンチ
・ビニルテープ
・カッターナイフ
・6角レンチセット
・4サイズラチェット
・レースウェイソケット
・マッキー(マジックペン)私の場合、上記のセットでほぼ固定です。
電工用腰袋はポケットが多く収納力に優れています— でんちゃん@電気工事✕情報発信 (@denchan_ew) December 15, 2021
腰袋のおすすめ紹介
腰袋を上手に使うには、自分にあった腰袋を選ぶことが大切です。基本的に押さえておくポイントは下記の通り
- 腰袋の大きさ、素材
- サイドポケットの数
- デザイン(自分の好み)
各メーカーが様々な特徴を持った電工用腰袋を出しています。この章では特徴別のオススメ腰袋をご紹介していきます。
【デンサン】キャンバスハイポーチ
- 耐久性が強く軽い生地
- テープフッカー付き
- 安価で質が良い初心者さん向け
腰袋の定番アイテム、新人さんからベテランまで愛用者が多くシンプルでクセのない万人にオススメできる腰袋。
【フジ矢】ウェストラインシリーズ
- 軽量で型崩れしにくいEVA内蔵生地
- サブポケットが多く収納性が高い
- テープフッカー付き
特殊なEVA内蔵生地により、高耐久と型崩れ防止が特徴。狭い場所や激しく動き回る場面で特に真価を発揮します。収納性が高くサブ工具を多く持ち歩けるのもポイント。
【タジマ】着脱式腰袋 電工2段大
- 着脱セフで腰袋を簡単に取り外し可能
- 狭い場所で潰せる構造
タジマお馴染みの「着脱セフ」で腰袋が簡単に取り外す事が可能で、掃除や現場移動時に便利。又、腰袋を押し込むことで平たく潰せる構造になっていて狭い場所を通る際などで役立ちます。
【マーベル】ソフトフィットシリーズ
- メイン収納の中ポーチが取り外し可能
- 背面湾曲構造で腰への負担軽減
- テープフッカー付き
メイン収納部分の中にあるポーチが取り外し可能で簡単に掃除ができます。又、腰に合わあせた湾曲形状で身体にフィットして負担を軽減してくれます。腰道具は重いのでこういった特徴は押さえておきたいところです。
【クラインツール】ツールポーチ
- 耐久性バツグンの革素材
- 必要最低限のシンプルな収納
- チェーン型のテープフッカー
革製品を多く扱う老舗クラインの腰袋。使い込むほどにその人の腰に馴染んだ形になります。こだわりの感じるブランドで所有感も強い「味のある」腰袋です。
【ニックス】超軽量シリーズ
- 圧倒的な軽さ
- サイドポケットがEVA内蔵生地
- テープフッカー付き
革製品に定評のある「ニックス」ですが、ナイロン素材の超軽量シリーズはその名の通り圧倒的な軽さが魅力です。一般的な腰袋の重さは400〜500g程度ですが、本製品は296gで明らかに持った時に軽さを感じるレベル。腰道具は腰への負担が大きいため負担が軽くなるのは大きなメリットです。
腰袋の豆知識
上記画像の通り、腰袋の運用について大切なことは3点
- メイン収納はこまめに掃除する
- 自分に合ったサイズ選び
- 見た目は重要
メイン収納はこまめに掃除する
腰袋のメイン収納部分は、その場で使う材料や工具を一時的に入れておいたりゴミを入れたりと自由に使えるスペースです。
このメイン収納が散らかっていると必要な時に物が直ぐに取り出せず、非常にストレスが貯まり作業効率が落ちてしまいます。
作業が一段落付いたらメイン収納部分は整理するクセを付けておくことが大切です。
自分に合ったサイズ選び
腰袋の使い方は人によって様々です。電気工事の種類によっても必要な工具の量も違うので、自分に合った適切なサイズや収納のモノを選ぶ事が重要です。
収納が多すぎて使っていない部分が沢山あったり、一方でサイズが小さすぎて必要な工具が収納できなかったりすると腰袋の性能を活かせません。
新しく腰袋を買う際は、普段使いの工具を洗い出しどれだけのサイズや収納が必要なのかをしっかりと確認することが大切です。
見た目は重要
最後は見た目です。下記ツイートを御覧ください
腰道具や工具を買う際に大切なことは、機能や品質も大事だけど「所有感」もすごく大切。
なぜなら好みのメーカーやデザインの工具を使うことで大切に扱うクセが付き、仕事のやる気にもつながるから。
機能性・高品質・所有感、この3つが揃うと工具がもっと好きになります☺️— でんちゃん@電気工事✕情報発信 (@denchan_ew) December 16, 2021
長年の経験から腰袋に限らず、工具全般で感じる事なのですが「見た目は重要」です。お気に入りの工具は大切に扱うようになるし、そこからモノを長持ちさせる習慣が自然と身につきます。
お気に入りを大切に使い、年季の入った工具で仕事をするとモチベーションが上がります。
自分の直感で選んで見るというのも大事な要素だったりします。
まとめ
- 腰袋はメイン、サブ、サイドの収納がある
- 用途は何でも入れ&サブ工具の収納
- サブ工具の収納次第で作業効率が上がる
- メイン収納はこまめに掃除する
- 自分にあったサイズ&収納を選ぶ
- 見た目で選ぶのはモチベ維持に重要
▼今回紹介した腰袋一覧