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【トップ工業】電気工事の”必須級”便利工具「ラクラッチ」紹介

エレ子
エレ子
ラクラッチってどういった工具なの?
電気屋さんがよく持ってるイメージだけど・・・色々教えて下さい!

今回はこのような悩みに答えていきます。

本記事のテーマ
  • TOP工業「ラクラッチ」の解説
本記事の内容
  • ラクラッチの特徴
  • ラクラッチの用途
  • 応用した使い方
  • 種類別紹介
この記事を書いた人

私は電気工事士として、建築現場で働いています。

今回のテーマである「ラクラッチ」については仕事道具でもあり、長年の愛用品です。
使い親しんだ経験から、価値ある情報をお届け。

「ラクラッチ」購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

ラクラッチの特徴

まず、本製品のスペックを下記に記載します。

名称ラクラッチ(prw-3l)
全長146mm
重量185g
4サイズ対応8・10・12・13mm
ラチェット駆動ギア数18(20°づつ回転)
耐久性ステンレス+強化プラスチック
セーフティコード本体部に3.5φ穴
ラクラッチのポイント
  • 腰袋に収まるサイズ
  • 作りがしっかりしている
  • 汎用性がある

腰袋に収まるサイズ

ラクラッチの全長は140mmで腰袋の「サブポケット」にすんなりと収まる大きさです。

電気工事で使う場面が多く常に腰袋に入れておきたいので、とっさの時にすぐに取り出せるこのサイズ感は絶妙です。

作りがしっかりしてある

材質がステンレス+強化プラスチックで高い耐久性があります。
個人的に長年愛用してきて壊れたことは一度もなく、高所から落としてしまったときも問題なく使用する事ができました。

ただ、他の工具にも言えることですがしっかりとしたメンテンスは必要です。

特に雨天での作業の場合は、使用後そのままにしてくと翌日にはサビが出ます。

メンテナンス用品に関しては呉工業のCRC556シリーズがおすすめです。

汎用性がある

13mmの六角対辺のソケット等と組み合わせることにより、応用した使い方ができます。

  • レースウェイソケットと組み合わせる
  • マルチソケットセットと組み合わせる

他のソケットとの組み合わせで、4サイズ以上の六角ボルトに対応できるようになります。詳細は後述

ラクラッチの用途

ラクラッチの使用する場面は多く、主に下記の作業で使用します。

  • ケーブルラック施工時
  • 金属配管施工時

ケーブルラック施工

ケーブルラック施工時の振れ止め金具や継ぎ手金具、アースボンド取り付けの際に活躍します。

インパクトドライバーが入らない、狭い場所での作業、などの場面で使うことが多い。

金属配管作業

金属配管作業全般で使用。中でもねじなし電線管を扱う際には役に立ちます。

カップリング、ボックスコネクタのねじ切りやダクタークリップの締め付けなどで使用します。

ちなみに金属配管作業は、スティック型インパクトとの併用がおすすめです。

また、ダクタークリップの締め付けなどはスティック型インパクトだと力不足の場合があるので手締めでしっかりと締め付けることが重要です。

ラクラッチがあれば、1本づつスパナを準備しなくてもほとんどの作業をカバーできるようになります。

もちろん上記の作業以外にも使う場面はたくさんあり、電気工事士としてはもはや「必須アイテム」です。

Instagram「4サイズラチェットレンチ」の解説

ラクラッチの応用編

13mmの六角対辺のソケット等と組み合わせることにより、様々な使い方が出来るようになります。組み合わせにオススメの工具をご紹介します。

レースウェイソケット

「レースウェイソケット」は代表的な組み合わせ例です。
レースウェイソケットは17mmサイズのソケットで、ダクターやレースウェイの中に入るように先端の形状が薄くなっているのが特徴です。

個人的なオススメはロングとショートサイズ2つ準備しておくと、狭い所や入り組んだ場所でやりにくい作業をカバーできるようになります。

「あとちょっと長さが足りない」とか「ソケット長すぎて入らない」という問題を解決できます。

電動ドリル用マルチソケットセット

マルチソケットセットは8・10・12・13・14mmの5本入りです。
ラクラッチとサイズが同じですが、組合わせることで長さを稼ぐことができます。

また、ラクラッチでは対応していない14mmの六角ナットに対応できるので更に作業の幅が広がります。

電動ドリル用マルチビットアダプター

ドライバーが入らない狭いところでは、短いドライバービットと組み合わせてスタビードライバーのような使い方もできます。

ツイートの通り、簡易の延長ロットとして使えたりと一つの商品でいくつもの使い方が出来るのがとてもおいしいですよね。

汎用性のある工具×汎用性のある工具は用途が一気に広がります。
特にTOP工業の商品については商品同士の連携が強く、同じメーカーで揃えて行くのもアリですね。

【おすすめ紹介】その他の4サイズラチェット

オススメの4サイズラチェットをご紹介します。
ラクラッチ以外に、用途に合う工具選びの参考に。

TOP工業アルラッチ

対応サイズはラクラッチと同じ8・10・12・13mm
重量が95gでラクラッチの約半分の重さが特徴でとにかく軽く扱いやすい。

ですがアルミ製の為、強い負荷をかけるとソケットの形状が崩れてしまう恐れがあります。
とはいえ、このサイズのラチェットでそこまでのトルクをかける作業は無いので力加減の問題。きちんと用途にあった工具を扱えるならオススメ。

TOP工業鉄カンラッチ

対応サイズは10・12・13・14mmとラクラッチのサイズ違い
使う人によってはコチラを選択するのもありです。
その他のスペックはだいたい同じです。

TOP工業ベント板ラチェットレンチ

本体が15°のS字にベントしている4サイズラチェットレンチです。
ベント型は平らに回すのが困難な狭い場所での作業に最適です。

電気工事としては「腰袋にサブ工具として入れておく」というよりは
必要になったら持ってくるような使い方がいいと思います。

さいごに

電気工事としてはとても重要な工具ラクラッチの紹介でした。
電気工事士の腰道具は他職の中でもかなり多く重量があります。
少しでも作業効率を上げたり、腰の負担を和らげるためにも
便利な工具を知っておくことも大切だと思います。

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