今回はこのような悩みに答えていきます。
- おすすめの工具セットの紹介
- 電工二種技能試験で必要な工具の解説
- テキスト教材、材料セットのおすすめ
本記事では第二種電気工事士に必要な工具について解説しています。
「技能試験で何を買えばいいかわからない」
「買うからには絶対失敗したくない」
こういった方に向け役立つ内容となっています。実のところ、合格への道は努力や勉強量とは別の所で「何を使って練習したか」で結果に大きく影響してきます。
この記事で合格へスムーズに近づけるようサポートしていきますので、是非参考にしてみてください。
【第二種電気工事士】技能試験で必要な工具
第二種電気工事士の技能試験には最低限必要な「指定工具」があります。また電動工具以外であればどんな工具を使用しても構いません。
結論から先にいうと、技能試験で必要な工具は「工具セット」を購入しましょう。何故なら一つ一つ工具を選ぶより手間がかからないし、失敗することが無いからです。
そこで、上記の指定工具を含めたおすすめの工具セットを紹介します。
【HOZAN】指定工具+機械式ストリッパーのセット
指定工具に機械式ストリッパーがついた工具セット。機械式ストリッパーのいい所はケーブルの被覆向きに特化した作業の速さです。
スピード重視で作業を進めたい方にとってはコチラのセットをオススメします。
【MARVEL】指定工具+手動式ストリッパーのセット
指定工具に手動式ストリッパーがついた工具セット。手動式ストリッパーのいい所は多機能なところ。コレ一本あれば被覆剥き〜輪作りまでこなせてしまいます。
【HOZAN】指定工具+合格クリップのセット
指定工具に合格クリップがついた工具セット。とにかく費用を安く済ませたい方にはおすすめ。
合格クリップは電線相互の結線をする時に作業をしやすくする便利アイテムです。
またこのセットを購入してストリッパーなどの工具は自分の好きなモノを買う、という選択肢もあり。
技能試験で使う指定工具の用途
ここでは技能試験で使用する指定工具を一つづつ解説していきます。それと同時に、ひとつづつバラで揃えたい人向けに、オススメも紹介しておきます。
すでに現場で働いていて、足りない工具だけ揃えたい方などは参考にしてみてください。
ペンチ
ケーブルの切断、絶縁電線の被覆剥き、心線の輪作りなどで使用します。
ペンチには様々な種類がありますが「電工用ペンチ」を選ぶようにしましょう。
各種大きさもあり、男性女性によってサイズを調整するのもポイントです。
心線の輪作りに関しては【第二種電気工事士】のの字曲げ(輪作り)講座【欠陥例も解説】にて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
電工ナイフ
各種ケーブルの皮むき・ゴムブッシングの切れ込みなどで使用。
電気工事士として現場で働く方は折りたたみ式よりも、コチラで紹介のホルスター付きを選ぶようにしましょう。理由は腰道具の腰ベルトに装着できるからです。
現場では使用頻度が高いので、いつでも使用できるホルスタータイプはとても便利。
プラスドライバー・マイナスドライバー
端子台のビスを締める・緩める時に使用。ドライバーの長さは試験場の机が狭いので、使いやすい範囲でできるだけ短いものを揃えた方がいいと思います。
マイナスドライバーは、スイッチや配線器具の結線を間違えてしまったときに取り外し用のはずし穴に入れて使う事ができます。
ウォーターポンププライヤー
ボックスコネクターの取り付けの際にロックナットを締め込む為に使用。同じくボックスコネクターと金属管を接続するネジをねじ切る際にも使います。
圧着工具(リングスリーブ用)
電線相互結線(ジョイント)の際にリングスリーブをかしめる工具。柄が黄色なのが特徴で圧着部分にリングスリーブのサイズに対応したダイスがあります。
圧着工具にはサイズがあり下記のとおりです
- 通常サイズ:
大・中・小のリングスリーブ対応 - 小型サイズ:
中・小のリングスリーブに対応
技能試験では中・小サイズのリングスリーブのみ扱うので、試験の為だけに購入するなら小型サイズの圧着工具で問題ありません。
また小型サイズは手の小さな女性の方にとっても扱いやすくおすすめです。
一方で通常サイズの圧着ペンチは「大」のリングスリーブまで対応しており
現場作業で使う電気工事士の方はコチラを選ぶことをオススメします。
リングスリーブ、圧着工具の具体的な説明や作業手順についてはリングスリーブの基礎知識&圧着工具の使い方【技能試験対策】の記事で詳しく解説しています。
スケール
寸法を測るための工具です。とはいえ技能試験で扱うにはそこまで高機能の物は必要でないので、100円均一で売っているスケールでも問題ありません。
また使う長さも300〜400mmほどあれば十分なので定規やメジャーを使ってもいいと思います。ただし、電気工事士として現場で使用するには出来るだけ高品質のモノを選ぶようにしましょう。
技能試験のテキスト教材・材料セットについて
練習用の材料(3回分セット)
技能試験の練習に使う材料のセット。個人的には13問ある候補問題は最低でも3回分は必要だと感じています。その理由は下記です。
- 1回目:作業の雰囲気に慣れる
- 2回目:何となく分かってくる
- 3回目:時短やテクニックで最終調整
多くの人は上記のような感覚で作業を進めることになります。割と色んな所で「1回分やれば十分」とか「3回分は費用がかかるから2回分でイイ」という意見がありますが、オススメしません。
受験する以上は確実に合格したいですよね。それが練習不足や少しケチったことで不合格になるのは本末転倒です。
なので材料セットは3回分セットを購入するようにしましょう。
技能試験テキスト
技能試験の勉強をするにあたって必要となるのがテキスト教材。各社色んな物が出ていますが一つおすすめをご紹介します。
参考書で学習するべき要点は下記の通り
- 欠陥ポイント
- 複線図の書き方
- ミスが多い所
あとは繰り返し練習あるのみです。
第二種電気工事士のおすすめテキストについては【2024年】すいーっと合格 第2種電気工事士【書評・口コミ】にて解説しているので是非参考にしてみて下さい。
おまけの便利グッズ
自宅で練習する際は傷付け防止の為のカッターマットがあれば便利。尖った物や刃物を扱うのであると無いとでは雲泥の差です。
安全面から考えて作業用手袋は必須だと言えます。私の実体験ですが、本番で心線が爪の間に刺さり流血した経験があります。手袋をしていれば防ぐことができましたのに…。
私のようなケガをしないためにも作業用手袋を着用することをオススメします。
技能練習の際によくありがちな「施工が合っているのかどうか分からない…」問題を解決してくれる合格配線チェッカー。回路が正しく組まれているかどうかを確認することができます。
「のの字曲げ」の専用工具で苦手な人はこれを使って練習してみるのもアリ。
まとめ
- 工具は「工具セット」で揃える
- 指定工具が無ければ作業が出来ない
- 材料は3回分を揃えること
- テキスト教材は必須
- カッターマット+手袋で安全作業
技能試験で作業をするには手先の器用さはあまり関係ありません。
重要なのは、いかに日々の練習を継続してできたか。
練習をするにしても、ただ同じことを繰り返すのではなく「どうすれば早くできるだろう?」と自分なりに考え早く効率よく、合格ラインの出来栄えまで完成させることが大事です。
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