今回はこのような悩みに答えていきます。
- 電気工事士の残業時間
- 電気工事士が残業になる理由
- 残業をしないための4つのポイント
本記事はこれから業界を目指す方へ電気工事の残業事情について解説します。実のところ、電気工事と残業は切っても来れない関係にあります。というのも、様々な要素が複雑に絡んでいるから。
この記事では残業時間、残業になる理由、残業しないためのポイントを深堀りしていきます。少しでも電気工事士の残業について理解してもらえると幸いです。
電気工事の残業時間はどれくらい?
電気工事は残業の多い業種と言われています。私の運用しているTwitterとInstagramでアンケート調査を行いました。
電気工事士の残業時間についてアンケート取った結果です。(Twitter+Instagram)
・ほとんどしない:77票(28%)
・1時間以内:50票(18%)
・1〜2時間:65票(24%)
・2〜3時間:79票(30%)「ほとんどしない」と「2〜3時間」の比率が多かったです🧐 pic.twitter.com/8qAk5nA1Q7
— でんちゃん@電気工事✕情報発信 (@denchan_ew) March 21, 2022
■Twitter・Instagramの合計
・ほとんどしない:77票(28%)
・1時間以内:50票(18%)
・1〜2時間:65票(24%)
・2〜3時間:79票(30%)
上記の通り「ほとんどしない」「2~3時間」と両極端な結果となりました。というのも、電気工事の仕事は、忙しい時期とヒマな時期が分かれていることが多いからです。
・電気工事士の連続勤務日数
もう一つ電気工事士の連続勤務日数もアンケート調査しました。
電気工事士の連続勤務日数をTwitterとInstagramでアンケート調査しました(計238票)
・1週間:46人(20%)
・2週間:63人(26%)
・1ヶ月:44人(18%)
・1ヶ月以上:85人(36%)1ヶ月以上連続で働いている人がダントツ。私も最長2ヶ月ですが、やはり大変な時期は休めないことが多い😢 pic.twitter.com/sjovXwa6jW
— でんちゃん@電気工事✕情報発信 (@denchan_ew) March 27, 2022
■Twitter・Instagramの合計
・1週間:46人(20%)
・2週間:63人(26%)
・1ヶ月:44人(18%)
・1ヶ月以上:85票(36%)
結果は1ヶ月以上が85票(36%)で1位。私自身も最長2ヶ月で、やはり苦労されている方が多い印象です。
電気工事士が残業になる理由
電気工事士が残業になる理由は大きく3つあります。
① 作業が定時に間に合わない
② 他職との作業の絡みで残業
③スキル不足
上記を一つづつ解説していきます
① 作業が定時に間に合わない
無駄な残業をする人は、自分の能力が客観視出来ていないことが多い。
例えば、「2時間かかる作業を、1時間で終わるだろう」とどんぶり勘定してしまうパターン。
結局そういう人は時間管理ができずに残業をしてしまう。自分の能力値を把握し客観視することはとても大事😌— でんちゃん@電気工事✕情報発信 (@denchan_ew) March 19, 2022
無駄な残業をする人は、自分の能力が客観視出来ていないことが多い。
例えば、「2時間かかる作業を、1時間で終わるだろう」とどんぶり勘定してしまうパターン。
結局そういう人は時間管理ができずに残業をしてしまう。自分の能力値を把握し客観視することはとても大事
無駄な残業をしないために大切なことは、作業時間の予測とスケジュール管理です。
これが出来ないとキリのいい所で作業を終わらせられないし、目先の作業ばかり追いかけて計画性のない動きになってしまいます。
② 他職との作業の絡みで残業
電気工事士は他業種との関わりが非常に多い。
- LGS施工の後の建込み配管
- 石膏ボード施工後の墨出し作業
電気工事の作業は他業種の作業が終わった後にしか出来ない場合が多く、これが残業になる一つの原因です。
③ スキル不足
これは単にスキル不足の問題で一つ一つの作業に時間がかかりすぎて残業になってしまうパターンです。
また、細かいことに変にこだわりすぎて時間を多く使ってしまうという人も多く見かけます。
効率よく作業を進める方法や集中すべき所とそうでない所を判断することも大切です。
残業をしないための4つのポイント
ここでは、残業しないための4つのポイントを解説していきます。
①スケジュール管理
②作業にかかる時間を知る
③他職とのコミュニケーション
④作業効率の改善
①スケジュール管理
まず作業において大切なことは一日の時間割を決めること。
作業のスケジュールを大まかに組むことで、定時までの動きを逆算することが出来るからです。
「今日はここまでやりきろう」
「作業は終わらないけど、キリのいい所まではやってしまおう」
などの判断ができるようになります。目標を決めて仕事を進めないとダラダラとした作業になりがち。ザックリでもいいのでノルマを決めておくことが大事です。
②作業にかかる時間を知る
作業にかかる時間を知るということは、自分の能力を客観的に観ること。
例えば10ヶ所の建込み配管の作業あったとします。
1つ完成させるのに20分だとして10ヶ所×20分=約200分。作業の慣れも考慮して、縮めて約180分(3時間)が大体の目安になります。
- 1回の作業でかかる時間
- その作業が何回繰り返されるのか
上記のように、自分の能力を計算して時間配分をするクセを付けることが大切。
①のスケジュール管理と組み合わせることで、無駄の無い時間の使い方が出来るようになります。
③他職とのコミュニケーション
現場をスムーズに勧めていくためには他職とのコミュニケーションが重要。なぜなら「情報収集」をするためだからです。
建築現場には必ず工程表があり、各業者は工程を基準に作業の調整を組みます。
しかし、「生」の現場では予定通り行かないことが多く工程表とは違う動きになることがよくあります。
職人同士でコミュニケーションをとり情報収集をしながら現場を進めていくことが大切。
④作業効率の改善
作業効率の改善で考えておきたいことは下記の3点
・常に早く正確にする新しい方法を考える
・無駄な動きが無いか見直す
・他の職人からヒントを得る
・常に早く正確にする新しい方法を考える
繰り返し作業をしていると考えが固定されがち。慣れた作業であっても、何か改善点はないか?といった疑問を持つこと。少しのやり方の違いで一気に効率U Pすることもよくあります。
・無駄な動きが無いか見直す
無駄な動きの見直し。例えば工具の持ち替え回数が多い、施工にこだわりすぎて時間がかかる、といった部分。細かい動きを見直すことで時間短縮が出来ます。
・他の職人からヒントを得る
自分で考えることには必ず限界があります。そんな時は他の職人の仕事をよく観察することが大事。考えもしなかった作業方法が見つかることもあるので周りをよく見てどんどん取り入れていきましょう。
まとめ
電気工事士と残業の関係について解説してきました。ただ、個人的には
「電気工事士と残業は切っても切り離せない関係」だと感じています。
それだけに最大限残業を減らす為の努力はするべきだと考えます。
これから目指す方にとっては電気工事士のキツイ部分ではありますが、理解するべき所。
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