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【第二種電気工事士】コンセントの図記号一覧【学科試験】

エレ子
エレ子
第二種電気工事士で覚えるべきコンセントの事が知りたいです

今回はこのような悩みに答えていきます。

本記事のテーマ
  • コンセントの知識
  • コンセントの種類・図記号
  • コンセントの定格表記・刃受け形状
この記事を書いた人

この記事を読むことで、第二種電気工事士の学科試験で学習するコンセントについて理解することができます。

コンセントはたくさん種類があるので、覚えるのは大変かもしれません。でも用途を理解していれば割とカンタン。

本記事ではコンセントの種類と図記号、刃受け形状や定格表記など学科試験で役立つ内容でお届けします。

でんちゃん
でんちゃん
それでは一緒に学んでいきましょう♪

【第二種電気工事士】コンセントの種類と図記号

第二種電気工事士で出題の可能性のある照明器具を解説していきます。用途を理解した上で、図記号・写真・名称をセットで覚えていきましょう。

コンセント

基本となるコンセントの形、電源プラグを差し込む為の穴が空いています。ちなみに2つの穴はよく見ると大きさが違い、長いほうが接地側。
連用取付枠に取り付けて使用します。

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接地端子

接地線を接続するための端子。接地端子付きコンセントの接地端子だけの部分。
連用取付枠に取り付けて使用します。

接地極付コンセント

接地極付きの電源プラグ(差し込みが3本あるタイプ)に対応したコンセント。
図記号の「E」は接地(Earth)の頭文字。

※接地極付きのプラグ例

 

接地端子付コンセント

機器の接地線を接続するための接地端子が付いたコンセント。図記号の「ET」は接地端子(Earth Terminal)の頭文字、一般家電では冷蔵庫や洗濯機がこのコンセントを使う事が多いです。

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接地極付接地端子付コンセント

機器の接地線を接続するための接地端子と、接地付きプラグを接続するための接地極がついたコンセント。
図記号の「EET」は接地極・接地端子(Earth Earth Terminal)の頭文字。「接地極・接地端子の両方に対応したコンセント」と考えると理解しやすい。

抜け止め形コンセント

電源プラグを差し込んで回すと抜けないようにロックが掛かるコンセント。パソコンのように簡単に抜けては困る場所でよく使用されます。

図記号の「LK」はロックする(Locking)の省略文字。ちなみに抜け止め形コンセントには接地極がついたタイプもあります。

接地極付きの抜け止めコンセント

引掛形コンセント

コンセント側とプラグ側に抜け止めのストッパーがついたタイプで、専用の電源プラグを使用します。図記号の「T」はひねる(Twist)の頭文字から。

振動を受けやすい場所で使われ、建築現場では空調機の電源などに使用されることが多い。

引掛形コンセント専用のプラグ

フロアコンセント

床に埋め込むタイプのコンセント。フタが付いていて、未使用時は床に収納することができます。

オフィスなどで足元から電源が取れる便利なコンセントですが、足で引っ掛けたり蹴ったりして断線や器具の故障といったトラブルもあります。

近年ではフリーアクセスフロアでの施工が主流になり、OAタップを使う事が多くなってきています。

防雨形コンセント

屋外で使用される防水のコンセント。カバーには雨を防ぐ専用のフードがあるのが特徴。
基本的に防雨形のコンセントは抜け止め仕様になっています。

図記号の「WP」は防水(Waterproof)の省略文字。ちなみに施工時カバーのビスを締めすぎると、パッキン部分が変な形に喰い込んでしまうので力加減が重要です。

漏電遮断器付コンセント

漏電遮断器がついたコンセント。漏電が起きた時に自動的に電路が遮断される、一般ではあまり見ることの無いコンセント。

図記号の「EL」は漏電(Earthleakage)の省略文字。これよりも主流なのはコンセントに直接挿す「ビリビリガード」という商品があります。

持ち運び可能で通常のコンセントに差し込めば、漏電遮断器つきコンセントと同じ役割りをします。

現場によっては稼働中の建物で電動工具を使う場合、使用が義務付けされる場合もあります。

コンセントの定格表記と刃受け形状

コンセントには電流と電圧を流してもいい上限が決められています。(これを定格という)具体的には下記のような違いがあります。

  • 使用電圧が単相100V・単相200V・三相200V
  • 使用電流が15A・20A・30A
  • 接地極付きの有無

刃受け形状の違いは筆記試験で出題される事が多いので覚えておくことをオススメします。

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【おまけ】おすすめアイテム「プレート外しキー」

コンセントの施工時にオススメなのが「プレート外しキー」。

照明器具やコンセントの外し穴に差し込めば端子台から楽に電線を抜くことができます。
マイナスドライバーを入れても抜くことは出来るけど、破損する恐れがあるのでこれを使っています。持っているだけで安心感が違います。

コンセントから電線を取り外す

コンセントの「外し穴」と呼ばれる部分に、マイナスドライバー等を差し込むことで電線を取り外すことができます。

この際に現場でよくあるのが、マイナスドライバーを入れた際にコンセントが破損(割れる)する事例。
マイナスドライバーだと、外し穴に差し込む時に斜めに入れたりすると簡単に割れてしまいます。

その点、プレート外しキーは外し穴専用の形状になっているため破損の心配はありません。外し穴に「カチッ」とはまり容易に電線を外すことができます。

失敗できない場面や技能試験で役立つ

「コンセント1個やビス1本なくすことで作業が止まった」

上記のように、現場によって替えのきかない場面が度々あります。そんな時、失敗する確率を最小限に抑える準備をしておくのはとても大事なことです。

これは技能試験でも同様コンセントの破損は欠陥(失格)なので、マイナスドライバーを焦って外し穴にいれ破損・・なんてパターンもありえます。

エレ子
エレ子
わたし、何回も壊した経験あるよ。スゴイ怒られたなぁ
でんちゃん
でんちゃん
安心して作業したいなら、持っておいて損なしのアイテムだね

さいごに

コンセントは様々な種類があって覚えるのは大変です。
私の場合、生活の中でコンセントを見つけ「これは〇〇形コンセントだ!」といった感じで実際に見て覚える方法を心がけていました。

本業で電気工事をしながらの資格勉強だったので、現場で扱うコンセントから学ぶことも多かったのも助かりました。つまり参考書などの文章や写真だけでなく、「触れて覚える」というのがとても効果的だということ。

色んなコンセントが売っているホームセンターに行ってみるのも気分転換には良いかもしれませんね。

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