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スケール(メジャー)の基礎知識【プロ厳選のおすすめ紹介アリ】

エレ子
エレ子
スケール(メジャー)のことについて教えて欲しい、工事現場ではどんなモノがおすすめなの?

今回はこういった悩みに答えます。

本記事のテーマ
  • スケール(メジャー)の基礎知識
  • プロ厳選のおすすめ紹介
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本記事では工事現場やDIYで使用するスケール(メジャー)について解説。(※以下スケールで統一)

「スケールのことがよく分からない」
「種類が多すぎて何を選べばいい?」

こういった悩みを持っていませんか?実はスケールは適当に選んでしまうと、業種や用途によってはとても使いづらく効率が悪くなってしまいます。

本記事を読むことでスケールの基礎知識から正しい選び方までを理解することができます。

特に電気工事の新人さん、DIYで活用したい方へ役立つ内容になっています。

でんちゃん
でんちゃん
それでは、一緒に学んでいきましょ♪

スケールの用途

スケールの用途

スケールは工事現場やDIYなど、様々な場面で使用する道具。電気工事の作業でも必須で、主に下記の作業で使用することになります。

  • 墨出し作業
  • 物の寸法を測る作業

・墨出し作業

墨出しとは仕上げ工事の前に、建物の柱の中心線や床・壁の仕上げ面の位置など、様々な場所に基準となる線を記すこと。

この墨出し作業には図面に書かれている寸法を正確に現場へ反映させる必要があり、その用途としてスケールが使用されます。

墨出し作業に関しては【誰でもわかる】墨出しのやり方【基礎知識〜具体的な手順を解説】 で詳しく解説してます。

・物の寸法を測る作業

材料を加工する時に使用。プルボックス、ケーブルラック、電線管など電気工事は様々材料を加工・切断する作業があります。

エレ子
エレ子
スケールって色んな場面で使うんだ…結構大事な道具なんだね
でんちゃん
でんちゃん
そうなんだ、電気工事士に限らず工事現場にいる人は全員持っている道具なんだよ

スケールの特徴

スケールの特徴

スケールには3つの特徴があります。

  • ロック部分
  • サイズ

・爪

爪の部分で引っ掛けたり、押し付けたりして寸法を測ります。この部分には「0点補正移動爪」といって爪がほんの少し前後に動き、爪の厚さ分を考慮した正確な寸法が出せる仕組み。

この0点補正移動爪は種類によっては付いていないモノがあるので必ず確認しましょう。

 

・ロック部分

のばしたテープを固定することができます。スケールの種類によって手動タイプとオートロックタイプがあります。

ちなみに長く使っていると、この部分が緩くなりロックが効かなくなってくることがあります。長い期間使っている人はこまめに状態をチェックしておきましょう。

エレ子
エレ子
長い距離を測る時はロックを使ったほうがいい感じ?
でんちゃん
でんちゃん
そうそう、床面の墨出しをする時は特に使うかな。ロックを上手く使えば作業がラクになるよ♪

・サイズ

サイズは種類によって若干の違いがあります。基本的には中のテープが長いほど大きく重くなります。

職人さんは常時腰道具に入れて持ち歩くモノなので、自分にあったサイズや重量を選ぶことが大切。

スケール選びのポイント

スケールの特徴4

スケールを購入する際のポイントを解説。主に電気工事で役立つ3つの条件が下記です。

①スケール(テープ)の全長
②マグネット付きの爪
③スケール(テープ)の幅

①スケール(テープ)の全長

スケールのテープの長さは5mと7mが主流ですが、電気工事で使うものは5m(5.5mもOK)がおすすめ。
7Mのモノは使う場面はほとんどなく、サイズが大きく重たいのでデメリットの方が多く感じます。

エレ子
エレ子
じゃあさ、なんで7mの長さがあるの?
でんちゃん
でんちゃん
私が現場で見る限りだと、鉄筋屋さんが持っている事が多いかな。長い鉄筋を扱うのにベストなんだと思うよ。

スケールの長さは約2m〜10mまで幅広くあります。業種や作業用途に合った長さを選ぶことが大切です。

②マグネット付きの爪

スケールの「爪」にはマグネット付きのタイプがあります。高所や手が届かない長い距離を測定する場合、金属部分にくっ付けて測ることができます。

電気工事では高い場所や狭い場所での作業が多く、マグネット爪が活躍する場面が多い。

エレ子
エレ子
でもさぁ、磁石だから色んな物がひっ付いて邪魔になるんじゃないの?
でんちゃん
でんちゃん
確かに細かい鉄粉とか付いてちゃんと測れない時がある…でもこまめに取るクセを付ければ意外と気にならないよ。

③スケール(テープ)の幅

テープの幅は25mmが最適。理由はテープを伸ばした時の立ちが良いからです。

自分の持っているスケールがどれだけ伸ばせば折れ曲がるのかを知っておくと、効率が上がります。

他に主要なモノで19mm幅がありますが、これだとテープがすぐに折れ曲がってしまいます。

スケールの幅

スケールのおすすめ紹介

でんちゃん
でんちゃん
厳選した5つのスケールを紹介します

どれも現場で使うには問題ない条件をクリアしたモノを選びました。

タジマ(Tajima) コンベックス 剛厚テープ5m×25mm 剛厚セフロックマグ爪25 GASFLM2550

おすすめポイント
  • 長さ5m、25mm幅、マグネット爪
  • テープ強度が強い
  • コスパに優れたバランス型

現場でスケールと言えばタジマのコンベックス、というほど定番のスケール。

色々種類がある中で、長さ5m、25mm幅、マグネット爪の条件をおさえたタイプ。特にこの剛厚シリーズは通常に比べ1.5倍のテープ強度があり、よれたり、たわんだりしにくい作りになっています。

タジマではおなじみの「セフコンベ」仕様で、着脱がラクに行えるのもポイントが高い。

タジマ(Tajima) コンベックス 剛厚テープ5m×25mm 剛厚セフコンベG3ゴールドロックマグ爪25 GASFG3GLM2550BL

おすすめポイント
  • 長さ5m、25mm、マグネット爪
  • テープ強度が高い
  • 耐衝撃のバンパー付きアーマードケース

先述のコンベックスと基本スペックは同じで、コスパに優れたバランス型のスケール。
特徴の違いは、耐衝撃のバンパー付きアーマードケース(覆っているゴムの部分)。

高い場所から落としても壊れる心配はほとんどありません。個人的には長く愛用しているイチオシのスケールです。

タジマ(Tajima) コンベックス 剛厚ステンレステープ5m×25mm 剛厚セフGステンロックダブルマグ25 GASFGSLWM25-50

おすすめポイント
  • 長さ5m、25mm、マグネット爪
  • テープ強度が高い
  • ステンレスタイプ

長さ5m、25mm、マグネット爪の条件をクリアしつつ、剛厚テープで高強度。さらにステンレス仕様で水回りや雨天時でも問題なく作業が出来る万能型。

本体部分にもマグネットが付いていて、使い方の幅が広がるのも嬉しい所。その分少し重いのと、他のスケールに比べ高価格帯なのがデメリット。

予算に余裕のある方は、選んで損なしのスケールです。

シンワ測定(Shinwa Sokutei) コンベックス ライトギア 極立 25-5.0m マグ爪 JIS 81024

おすすめポイント
  • 長さ5m、25mm、マグネット爪
  • テープ強度が高い
  • 特殊な着脱ホルダー付き

長さ5m、25mm、マグネット爪の3点セットで「極立(きわだち)」のネーミングから高強度のテープが特徴(当社比で直立性21%UP)。

また着脱には「MAG-LOCK」機能を搭載しており、コンベックスを正面からキャッチして着脱することができます。(※タジマのセフコンベは上からはめ込むタイプ)

他のモノに比べ低価格で、タジマ以外でオススメが欲しい方には試して欲しいスケール。

タジマ(Tajima) コンベックス 5.5m×25mm セフΣストップマグ爪25 SFSSM2555

おすすめポイント
  • 長さ5.5m、25mm、マグネット爪
  • テープ強度が高い
  • セルフロック機能付き

長さ5.5m、25mm、マグネット爪の条件クリアで剛厚テープの高強度。そして、テープを引き出すと自動ストップするセルフロック機能が特徴。

これはテープを伸ばしてロックするひと手間が省けるので、作業効率が大きく上がります。現場作業では一見小さな事でも、手間が一つ減るだけで体感はかなり変わります。

ただ個人的に好みが分かれる機能だと思います。通常のロック式で慣れている人は逆に使いづらいと感じるかも。

実際に手にとって試してみるか、コメロンのセルフロックコンベックスなど同じタイプの安価なスケールで自分に合うか確認してみるのもアリ。

まとめ

  • 墨出しや物の長さを測る用途で使う
  • 0点補正移動爪のあるものを使う
  • テープ長さは5〜5.5m
  • テープ幅は25mm
  • マグネット付きの爪推奨
エレ子
エレ子
よし!これでスケール選びは失敗せずに済むよ。ありがと!
でんちゃん
でんちゃん
あとは現場で使い方をマスターしていこうね♪

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