今回はこのような悩みに答えていきます。
- タジマ「風雅ベスト」のレビュー
「夏に向けて空調服を探している」
「ハーネス対応の空調服を探している」
「風雅ベスト気になっていたけど悩んでいる」
こういった方に向け役立つ内容となっています。風雅ベストを実際の画像付きで詳しく紹介し、またメリット&デメリット〜使用した感想まで徹底的に解説していきます。
毎年厳しい夏の現場ですが、少しでも快適に仕事を進めるための手助けになれば幸いです。
【タジマ/TAJIMA】風雅ベスト
従来の空調服では高所作業時に着用するハーネスが風を遮り本来の性能を発揮できずにいました。そして、その不満を解消したのが今回紹介する「風雅ベスト」。
特殊インナーパッドを使うことでハーネス着用時でも身体に風が回り快適に作業が出来るようになりました。
製品仕様
モード | 強:5.9m/S 中:4.3m/S 弱:3.6m/S ※専用のリチウムイオン充電池使用時 |
バッテリー容量 | 5,500mAh(7.4V出力時) 強:9約時間 中:約18時間 弱:約30時間 |
インナーパッド素材 | 超立体3Dメッシュ |
充電時間目安 | 約7時間 |
使用環境温度 | 0℃〜40℃(結露なきこと ) |
強モードで1日使える大容量バッテリーが魅力。
※1:強モード使用(風速:5.9m/s)
※2:目安可動時間約9時間
※3バッテリー容量 5,500mAh(7.4V出力時)
材質
ベスト | ポリエステル |
インナーパッド外側地 | ナイロン |
インナーパッド芯材1 | ポリエステル |
インナーパッド芯材2 | ポリオレフィンエラストマー |
【タジマ/TAJIMA】風雅ベストの5つの特徴
①首元まで風が通る
ハーネスを付けたままでも風を回すことができるインナーパッドは、身体とハーネスに間を開けるだけではなくインナーパッド自体にも通気性があります。
その効果で首元まで快適な風を送ることが可能。
②強力ファンユニット
強力な風を生み出す風雅ベストのファンユニット。「強」モードにした場合、ベストが風船のように大きく膨らむくらい強力です。
屋内、屋外に限らず夏の現場は過酷ですが、これだけのパワーがあれば熱中症のリスクは相当抑えられると感じています。
③ショルダーストラップ
ハーネスのズレを防ぐためのショルダーストラップ付き。一見小さなマジックテープなのですが、これがあると無いでは大違い。
固定し忘れると、ハーネスとインナーパッドの位置がずれて風が回らなくなります。
④インナーパッド
風雅ベストの核となるインナーパッド。ベストの裏側には固定するマジックテープが付いています。上述のショルダーストラップ同様に、ズレてしまうとベスト全体に風が回らなくなるので着用する際は面倒でも必ず固定すること。
⑤コントローラー
コントローラーはワンボタンで操作しやすい形状になっています。慣れればベストの上から手探りで操作することも可能。
バッテリーを収納するポケットは強力なマジックテープで、どんな体勢でも落ちにくい設計になっています。
【タジマ/TAJIMA】風雅ベストの同梱物
ファンユニット
ファンユニットはフラット型になっていてベストからの出っ張り部分がなく、何かに引っかかる心配がありません。
取り付けはねじ式になっているので緩むことなくしっかりと固定することができます。
バッテリー
空調服の中には一番強い設定で使うとバッテリーが一日持たないモノが多い。休憩の度に節約で電源切ったり、使いすぎないように弱や中で我慢したりと使い方に制限が生じてしまいます。
でも風雅ベストの大容量バッテリーならその心配はほとんどなく、夕方まで充電を持たせることができます。
コントローラー
風雅ベストのコントローラーはバッテリーとは別のセパレート型になっています。
バッテリー本体に操作ボタンが付いている場合は操作のたびに確認しなければいけませんが、セパレートタイプなら手探りだけで操作することができます。(ワンボタンなので操作ミスもない)
細かい事ですが、現場ではこういう小さいストレスを無くすことが集中力の維持に繋がります。
ベスト
白×ネイビーの袖がないベストタイプ。素材はポリエステル100%で軽量なのが特徴的です。
ポリ素材は綿に素材に比べ耐久性が弱いと言われていますが、長く使用(2シーズン)した感想としては気にしなくてもいいレベルです。
引っかき傷や小さな穴は空きましたが、風が逃げるようなことはなく快適に使用できます。
インナーパッド
専用インナーパッドをつける事でハーネスの下でも形が潰れず、首元までしっかり風が通るようになります。
ベストと専用インナーパッドは水洗い可能。※インナーパッドは洗濯機での丸洗いはできません
セット方法
バッテリーの接続部分は直接衝撃を受けないような構造になっています。接続部分の接触不良でよく故障する空調服が多いですが、これなら心配不要。
ベストにファンユニットとバッテリーを装着。コントローラーには取り付け用のフックが付いているのでベストの内側に引っ掛けます。
インナーパッドをベストに付いてあるマジックテープ(画像黄色の部分)にくっつけます。
これがズレてしまうと、風の通り道を防いでしまうので注意。
ショルダーストラップにハーネスを挟んで完成。上述した通り、これをしないとハーネスとインナーパッドの位置がズレて風が回らなくなるので忘れずにセットすること。
なお、ハーネスを使わない作業ではインナーパッドを装着する必要はありません。
【タジマ/TAJIMA】風雅ベストのメリット・デメリット
ここからは、筆者が約2シーズン使って感じたメリット(いいところ)とデメリット(わるいところ)を解説していきます。
メリット(いいところ)
- 大容量バッテリー
- コントローラーがセパレート式
- インナーパッドの通気性
実際に着用して作業をした感想だと、細部までこだわっている印象。
休憩時間でもバッテリー残量を気にせず使用できる、シンプルな操作のコントローラーなど
現場の声を吸い上げないと気づかない部分をしっかりカバーしています。
そして専用のインナーパッドがあることで”着たままハーネスを着用できる” 便利さは画期的で、高所作業の多い職人さんにはとても役立つ空調服だと思います。
私は電気工事士で、躯体工事のいち部分ではハーネス着用のルールがあるのでその恩恵を受けることができました。
デメリット(いまいちなところ)
- 胸ポケットがない
- 汚れが目立つ
- 定期メンテナンスは必須
胸ポケットがないので、ベストの下に着ている作業服にいちいち手を入れてペンなどを取り出すことになります。墨出し作業ではよくペンを使用するので割とストレスに感じました。
またベストのカラーが白ベースなので汚れがとても目立ちます。これは各カラー展開をして欲しいところ。
定期メンテナンスは空調服全般に言えることですが、ファンユニットの清掃は毎回しましょう。ホコリや汚れが溜まって故障の原因になります。
あるといいもの
ファンユニットの掃除をするためのエアーダスター。一日の作業が終わった時点で使用するのがベスト。
現場に一本置いておけばその場で掃除が出来るのでオススメです。家で使うとホコリで部屋が大変なことになります。
できればベストは洗濯して使い回せるように2枚用意しておきたいところ。また大きな破れ穴が空いた場合は十分に空調服の効果が得られないのでスグに買い替えるようにしましょう。
実のところ私の場合、2シーズンの終わり頃に接触不良で調子が悪くなってしまいました。何とか誤魔化しながら使用していましたが、作業途中で完全に故障し汗まみれの一日を過ごした経験があります。
どんな製品でも過酷な中での使用で寿命は必ずきます。熱中症にならないためにも調子が悪いと感じたら早めに買い換えることが大事。
まとめ
- ハーネス対応空調服探しているなら買い
- 大容量バッテリーで一日使える
- 細部までこだわりストレスフリー