今回はこういった悩みに答えます。
- すいーっと合格 の書評・口コミまとめ
- 学科試験・技能試験・過去問の解説
本記事は「第2種電気工事士 すいーっと合格」シリーズ(学科・技能・過去問)の書評と口コミをまとめています。
「すいーっとシリーズってよく聞くけど実際のところどうなんだろう?」
「おすすめの参考書を探している」
こういった悩みを持つ人へ参考になる内容になっています。実は私も過去第二種電気工事士を取得した時は、この「すいーっとシリーズ」にお世話になりました。
実際に使った感想を元に、いいところ・いまいちなところも含め解説していきます。
第2種電気工事士学科試験すいーっと合格(2024年版)
- 全8章の電気基礎知識
- 令和5年度学科試験問題
- 重要ポイント丸暗記ノート(付属)
上記の内容を解説していきます。
全8章の電気基礎知識
メインコンテンツとなる電気の基礎知識は全8章で構成されています
①配線図記号
②器具・材料と工具
③配線設計と電気工事
④検査方法
⑤法令
⑥電灯配線と複線図
⑦電気の基礎理論
⑧過去問題 必須180選
本書は1章から順番に学ぶことで、効率よく学習が出来るように構成されています。
過去問 必須180選
本書の第8章では、よく出る過去問をまとめています。見開き1ページで問題と回答を1セットで解説。回答の部分はイラスト・図解・写真等でわかりやすく解説されています。
さらに過去問がどのページから出題されているのか、逆検索できるようになっています。つまり下記のような学習の手順も可能ということ。
①本書をザックリと流し読み
②”過去問必須180選”にて学習
③分からない問題は逆検索して深堀り
令和5年の学科試験(午前・午後)
本書の最後には令和5年の学科試験(午前・午後)の問題とその解説が掲載されています。この章のポイントとしては2つあり、下記です。
- 実際の試験用紙
- 実際の答案用紙
学科試験時の注意事項やマークシートの記入方法など、具体的に試験本番で使われた物が記載されているのでイメージが湧きやすいと思います。
重要ポイント丸暗記ノート(付属)
本書の付録に小冊子が付いています。
試験によく出る項目のうち、覚えづらいものや間違えやすいものを整理してまとめた内容となっています。
重要ポイントを絞っているのでスキマ時間などで使っていくことをオススメします。
いいところ・いまいちなところ・口コミまとめ
①写真・イラスト解説
②各コンテンツ同士のリンク
③読者特典(電子書籍・暗記カード)
①写真・イラスト解説
本書の一番の特徴である写真・イラスト付きの丁寧な解説。文章だけでは伝わりにくい情報がひと目で分かるように工夫されています。
②各コンテンツ同士のリンク
基礎知識⇔過去問の連携が強く、どの章から学習を始めたとしても答えにたどり着くようにリンクされています。
③読者特典(電子書籍・暗記カード)
電子書籍とPDF暗記カードが読者特典と付いています。
移動中やちょっとした空き時間を有効活用して学習することができます。
電子書籍版が閲覧できる(無料)
本書と同じ内容の物を電子書籍で閲覧することができます。※閲覧有効期限あり
スマホ版暗記カード(無料)
写真識別・図記号の暗記カード、全336アイテムを収録。
基本的に評価の高い参考書ですが、あえてデメリットを挙げるとすれば下記の2点になります。
- 昨年と内容はほぼ一緒
- 過去問は全てをカバーできない
毎年発売されているので、どうしても似たような内容になっています。もし昨年の分を持っている方がいれば、購入する必要はないかもしれません。
また学科試験の学習方法は過去問の練習がキモになってきますので、本書だけで合格を目指すのは少し難しいと感じています。
良いテキストに出会えて良かったです。
あとは参考書の丸暗記要点を1ページずつまとめてくれているので、そこを覚えるだけでも合格点には届きますよ!
第2種電気工事士技能試験すいーっと合格(2024年版)
- 巻頭:候補問題と欠陥例
- 候補問題の理解
- 複線図の書き方
- 単位作業の解説
- 候補問題 模範解答と解説
- 複線図の練習帳(付録)
上記の内容を解説していきます。
巻頭:候補問題と欠陥例
本書は巻頭部分から候補問題の模範画像と欠陥例がまとめられています。写真と図解を交えた細かい解説、近年よくある欠陥例も掲載されています。
個人的に巻頭部分に模範画像と欠陥例が掲載されているのはポイントが高い。それは、本を開いてすぐにアクセスできるからです。
特に欠陥例は合否に関わる重要なモノなので、サッと開いて確認できるのは大きなメリット。
基礎知識・候補問題の読み方
図記号や材料などの基礎知識や候補問題の読み方を解説しています。
材料などの写真も大きく鮮明に写っているので「なんか分かりづらい…」といった感じはありません。(意外と参考書ではあったりする)
候補問題の読み方については、施工条件に対して「なぜこうなのか?」という一歩踏み込んだ解説をしているので腑に落ちる部分が多い。
例えば、「点滅器は電灯に対して電源の非接地線へ繋ぐ」というのは、そうしないとスイッチが切れた状態でも電灯側には電気が流れて危険だから。
というような問題をイラスト付きで解説しています。
複線図の書き方
基本となる複線図の書き方に加え、技能試験で出てくる6つのスイッチ結線を解説しています。
- 単極スイッチ
- 3路スイッチ
- 4路スイッチ
- 常時点灯(パイロットランプ)
- 同時点滅(パイロットランプ)
- 維持点滅(パイロットランプ)
正直なところ、他の参考書でも同じような事を書いているので特筆する点は特にありません。
ただこの章を参考にしながら、本書に付属されている複線図の練習帳を使って練習していくのはとても効果的。
複線図の練習帳(付録)
候補問題13問をなぞり書き練習することができます。各ページにはQRコードがあり、読み取れば限定公開のYou Tube動画で書き方を学ぶことができます。
練習帳に付いては繰り返し練習できるように、コピーをとっておくことをおすすめします。
単位作業の解説
基本的な工具の使い方から器具の結線まで詳しく単位作業の解説をしています。マニュアル通りの枠に囚われず、時短テクニックも出てくるので読み込む価値アリ。
例えば握りこぶしでサイズを測る、ペンチの幅で絶縁被覆を剥く、等の情報がこまめに入ってます。
それに合わせ、よくある欠陥例も解説しているので初心者さんがつまづきやすい所もしっかりカバーしているのもポイントが高い。
候補問題 模範解答と解説
この章では候補問題13問の作業手順を解説。いちから順序立てて解説しているので、手順通りに進めていけば失敗することはありません。
つまずきやすいポイントではQRコードの動画で解説、よくある欠陥例も載せられていて細かい部分までカバーしています。
いいところ・いまいちなところ・口コミまとめ
- 巻頭に欠陥例が載っている
- 複線図の練習帳が優秀
- ポイント解説で復習できる
巻頭に欠陥例が載っているのは個人的に1番ポイントが高いです。欠陥例の把握はホントに重要、丸暗記必須なのですぐアクセスできるのはとても便利。
複線図の練習帳は大量コピーして身体に染み付くまで練習。という使い方が一番いいと思います。
ポイント解説は要所要所でテクニックや予備知識、欠陥例の再確認など細かい気配りが感じられる良い点。
- QRコード動画は便利だけど不便
- DVDの需要に疑問
QRコードやDVDでの動画解説は「丁寧で分かりやすいなぁ」と思う反面、今では多くの情報はYou Tubeで学ぶことが出来るので人によってはいらないと感じるかも。
あと「QRコードを読み取る」作業が割と面倒で、それなら分からないところは他のYou Tubeで動画見ながらやったほうが速い、と感じてしまう。(再生回数の少なさから、ほとんどの人は活用していないと思う)
DVDに関しても、You Tubeには敵わないなぁと感じます。一昔前なら需要はありましたが、今ではどうなのかなと。
第2種電気工事士学科過去問2024(すいーっと合格赤のハンディ)
- 過去問(平成26年から令和5年度下期)
- 【無料】の3大読者特典
上記の内容を解説していきます。
過去問題集(平成26年から令和5年度下期)
本書のメインコンテンツ、内容は平成26年〜令和3年までの全563問を掲載しています。
- 見開き1ページで解説
- チェックマーク機能
- 同社の学科テキストとの連携
- 具体的な写真・図解での解説
見開き1ページで解説
2〜3問を見開き1ページで解説。
(左側:問題 右側:回答)
似たような問題もあえて一緒に載せて、「似てるけど何処に違いがあるのか」をしっかり解説しているのがポイント。また右側の答えが見えてしまわないように「赤シート」が付属されています。
チェックマーク機能
自信が持てない、理解できない問題をチェックしておけます。過去問の練習は数をこなしてこそ効果が出るので、とりあえずわからない問題はチェックして後から掘り下げていくのが効果的な使い方。
同社の学科テキストとの連携
本書の姉妹誌「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士学科試験すいーっと合格(2022年版) 」の該当する解説ページを記載。2冊をセットにして基礎知識を確認しながら学習することが出来ます。
具体的な写真・イラストでの解説
問題に対する回答が単なる答え合わせではなく、写真やイラストを用いて詳しく解説しています。
例えばプルボックスの識別問題では「実際に施工した現場の写真を使って解説」のようにイメージがしやすい。
【無料】3大読者特典
本書にはスマホやパソコンを使って学習効果を高める、3つの無料特典が付いています。
- オンライン授業(動画)
- 暗記カード(PDF)
- ネット模試(パソコン)
オンライン授業(動画)
本誌のQRコードを読み取ってTOOLBOXホームページにアクセスすれば「無料オンライン授業」を視聴することができます。
「無料オンライン授業」とはいえ、中身は録画の動画解説でリアルタイムの講座とかでは無いので注意。
アニメーションを使って視覚的に理解しやすい動画が特徴です。
暗記カード(PDF)
暗記カードは学科テキストで解説したモノと同じです。PDFファイルをダウンロードして写真識別や図記号の暗記に使うことができます。
ネット模試(パソコン)
パソコン、タブレットを使ってネット模擬試験が受けられます。合否の判定がすぐ出せたり、採点の見直し機能があり気軽に過去問にチャレンジすることができます。
いいところ・いまいちなところ・口コミまとめ
- 細かい工夫
- 写真・図解が多い
- 読者特典が豊富
チェック機能や学科テキストの関連ページなど細かい所に工夫があり、ストレスを与えないような作りになっている。
また写真や図解が非常に豊富でとにかく「わかりやすさ」を追求しているのは大きなポイントです。
3つの読者特典も、受験者を飽きさせないコンテンツでサポートしている点は、とても満足できる内容だと思います。
- サイズ感が微妙
- 3大特典は”人による”
まず本書のサイズは他の学科・技能テキストに比べて小さく(単行本くらい)持ち運びはできるけど、実際に持ち運びたいとは思わない微妙なサイズ。
そのサイズが裏目に出て「細かい所が小さく見えづらい」部分がある。逆に他の2冊のサイズに合わせてよかったんじゃないかと思いました。内容が充実しているだけに残念なポイント。
あと3つの特典ですが、正直なところ人を選ぶ内容だと思います。動画のクオリティ、PDFの扱い型、パソコンを使った勉強…など合わない人には需要がないと思います。
まとめ
- 写真・イラストでの分かりやすい解説
- 内部コンテンツの繋がりが強い
- 過去問題集との併用は必須
- 欠陥例が巻頭でアクセスしやすい
- 複線図の練習帳が便利
- 動画コンテンツは少し弱い
- 細かな工夫でストレスが少ない
- 写真・イラストが豊富
- サイズ感には賛否あり
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