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【第二種電気工事士】電線接続について【学科試験】

エレ子
エレ子
学科試験で習う、電線の接続について知りたい…

今回はこのような悩みに答えていきます。

本記事のテーマ
  • 電線接続についての知識
  • 実践向けの知識(絶縁処理)
この記事を書いた人

この記事を読むことで、第二種電気工事士の学科試験で学習する「電線の接続」についての理解を深めることが出来ます。

正しい電線接続の知識を見に付けることは、試験だけではなく実践現場においてとても重要。

記事後半では安全性に必須の「絶縁処理」についても解説しています。電工新人さんに役立つ内容になっているので是非最後までご覧ください。

でんちゃん
でんちゃん
一緒に学んでいきましょう♪

【第二種電気工事士】電線の接続について

電線の接続について

①電気抵抗を増加させない
②引っ張り強度20%以上減少させない
③絶縁電線の被覆と同等以上の物で被覆する
コード同士の接続はコードコネクタ使う

覚えるべきは上記4つの条件。一つづつ解説していきます。

①電気抵抗を増加させない

電線接続1

電線を接続する際は、電気抵抗を増加させてはいけません。なぜなら、電気抵抗が増えると温度上昇で障害の原因になる可能性があるから。

具体的な対策としては電線(心線)を傷つけたり、劣化した電線をを使わないこと。絶縁電線の被覆剥きの際は特に心線の傷つけに最新の注意を払う必要があります。

②引っ張り強度20%以上減少させない

電線接続2

電線の接続をする際、引っ張る(電線に負荷をかける)ような接続はNG。
電線の接続部はリングスリーブ等の適切な材料で施工し、その部分が機械的な衝撃で弱点に
ならないように施工する必要があります。
「20%」とありますがそこに拘らず、実際の現場では基本的に「あそび(余長)」を持たせます。

これは電線の接続に限らず配線作業全般に言えることで、ケーブルを支持する際は少し緩めにたるませながら配線をするのが基本です。

③絶縁電線の被覆と同等以上の物で被覆する

電線接続3

電線の接続は心線同士を接続させます。そのままでは心線がむき出し状態で危険なため、元の絶縁被覆と同等以上の物で被覆をします。

絶縁処理の種類
  • 絶縁テープで半幅以上・2回以上重ね巻き
  • 差込型コネクタを使用する
  • トーメーキャップを使用する

④コード同士の接続はコードコネクタを使う

電線接続4

コード同士の接続はコードコネクタを使用します。理由はコードに使われる電線が細すぎる為、直接接続した場合接続部が弱くなるから。
そのため例外として、8m㎡以上のキャブタイヤケーブル同士は直接接続が可能です。

【実践向け】電線接続の知識

ここからは第二種電気工事士では教えてくれない実践向けの知識を紹介します。

絶縁テープ

学科試験のテキストでは巻き方の説明がありますが、技能試験では施工が省略されているため覚える必要はありません。
とはいえ、実践では必要不可欠の技術なのでしっかりと覚える必要があります。

絶縁テープ

電気工事で扱うテープはいくつかの種類があり下記の通りです。

  • 絶縁テープ
  • 自己融着性絶縁テープ(エフコーテープ)
  • 耐熱テープ(ガラステープ)
  • 耐火テープ(マイカテープ)
  • 防食テープ

特に覚えておくべきなのは「絶縁テープの巻き方」テープ幅の半分を重ね巻きして2回以上巻く方法になります。

絶縁テープの具体的な手順はリングスリーブの基礎知識&圧着工具の使い方【技能試験対策】にて画像付きで詳しく解説しています。

差し込み型コネクタ

絶縁テープ巻き以外の方法として、差し込み型コネクタを使用する場合もあります。技能試験で使用する可能性があり、正しい施工を覚える必要があります。

差し込み型コネクタの結線方法
画像出典:ワゴジャパン株式会社
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トーメーキャップ

絶縁テープの代わりに「トーメーキャップ」を使う方法もあります。圧着したリングスリーブの上から被せるだけで規定の被覆条件を満たしてくれる便利な材料。

現場では電線接続(ジョイント)が大量にある場合も多くいので、トーメーキャップを使えば大幅に時間短縮ができます。

まとめ

覚える重要ポイント

①電気抵抗を増加させない
②引っ張り強度20%以上減少させない
③絶縁電線の被覆と同等以上の物で被覆する
コード同士の接続はコードコネクタ使う

学科試験では暗記を中心とした科目が重要視されます。【第二種電気工事士】学科試験で覚える器具・材料・工具【まとめ】では要点を網羅的にまとめているので是非ご活用下さいませ。